『世界最高の環境ジャーナリスト』ビル・マッキベンに会ってきた!

 

ビル・マッキベンさんをご存知ですか? 30年近く地球温暖化の問題に取り組んできた方で、日本でも多くの本が出版されている気候変動問題の専門家です。アメリカのTIME マガジンが「世界最高の環境ジャーナリスト “the world's best green journalist”」と形容するほどの人なのです。

 

このビル・マッキベンさんが5/10-11にかけて来日し、各所で講演をされるというので、2つ日間連続で会いに行ってきました!

 

セブン・ジェネレーションズで提供している GCI: ゲームチェンジャー・インテンシブや、仲間が日本語訳をして上映会を開催している映画 PLANETARY にも登場するビルさん。生で会えるチャンスなんてそうそうないですから!

 

 

5/10 は、神田淡路町で「気候変動対策の最先端:トランプ時代のエネルギー政策とパリ協定離脱の影響」と題したちょっとお堅めの講演会。そして5/11は、ナマケモノ倶楽部の辻信一さんと共に戸塚の善了寺で「平和の法要」から始まったなんとも豊かな対話の時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビルさんは、ご自分の経験や彼自身がなぜこんなに気候変動の問題に情熱を持って取り組んでいるかなどを、とてもわかりやすくハートに訴える語り口でシェアしてくれました。

 

彼が主催するNGO 350.org が最も力を注いでいるキャンペーン「ダイベストメント」について話してくれました。このダイベストメントとは、インベストメント(投資)の逆を意味する言葉で、自分が支持したくない事柄に投資や融資をする金融機関から、みんなで預金を引き上げちゃおうっていう取り組みです。化石燃料や原子力発電、兵器産業などへの融資・投資に僕たちの預金が使われちゃってるなんて許せない!だったら預金おろしちゃえ!というわけです。*

 

ビルさん曰く、


「ニューヨーク、パリ、ロンドン、ベルリンと世界中の大都市が今こぞってダイベストメントに取り組んでいます。そんな中、世界で今最も注目されている都市の1つが皆さんが今いる東京です。」


なんで注目なのかというと、世界的な脱石炭火力が進む中、東京都では民官連携して30億円もの融資を石炭火力発電所建設にしているからなのです。ちょっと恥ずか悲しい注目のされ方・・・

 

 

今、地球の温暖化の状況は、まるで救急治療が必要な状態の患者さんのようだと彼は言います。

「普通、生命の危機にある状態で病院に運ばれた患者さんには救命医療をしますよね?そんな人に『コレステロール値を下げるための処方』なんてする人はいない。緊急時には緊急の対応が必要なんです!」

 

では、地球にとっての緊急の対応は何か?ビルさんのポイントは3つ。


1) できるだけ早く100%再生可能エネルギーに切り替えて、発電のための二酸化炭素を排出を

 やめること

2) できるだけ早く「化石は土の中から掘り出さない」を実現すること

3) できるだけ早く、化石燃料へのお金の流れを止めること

 

この3) がダイベストメントです。ビルさん曰く、「地球温暖化は二酸化炭素を燃料に、お金を酸素にしています。」なので、この燃え盛る火を小さくしていくには酸素を供給しないことだと。そして、ここで一番世界に貢献できる国が日本だというのです。

 

ビルさんが話してくれたことの中で一番私の心に触れたのは、「なんでこんなに地球温暖化の問題に取り組むのか」です。

 

「私が地球温暖化問題への取り組みのためにバングラデシュに行ったときのことです。そこではちょうどデング熱が急速に拡大して猛威をふるっていました。デング熱は蚊によって伝染します。蚊は、私たちが作り出しているような温暖で湿潤な気候が大好きです。


私も滞在中に感染し体調を激しく崩しました。しかし、私は死ななかった。健康で栄養状態も良かったからです。けれど私の周りではたくさんの人が次々に死んでいきました。

 

この人たちは温暖化の原因にはほとんど関与していないような人たちです。バングラデシュの温室効果ガス排出量は、アメリカや先進国に比べると本当に微々たるものです。彼らは、自分たちの起こしたことではない、他の国が起こしたことの影響を受けて死んでいったのです。こんな不公平なことがあっていいでしょうか?」